作り手:ヴァンサン・トリコ Vincent Tricot
タイプ:白
産地:フランス オーヴェルニュ
葡萄:シャルドネ
農法:有機栽培
土壌:花崗岩 粘土石灰
発酵:野生酵母 ステンレス発酵・熟成(7ヶ月)
SO2:無添加
容量:750ml
コメント:
トリコが表現するシャルドネの美しさ
切れ込んでくる
ミネラルと酸。
抜栓したては、若干硬さと鋭さを感じますが、
2日目、3日目になるにつれ、
シャルドネの美しさが見事に表現されてきます。
樽とステンレス。発酵容器と熟成期間の違いが
エスカルゴとの味わいの差です。
エスカルゴはこちら→
https://shubiduba.tokyo/?pid=152428132
一緒に購入して飲み比べをしても良いかと思います。
〜インポーターテイスティングコメント〜
熟度よりフレッシュさと酸に重きをおき9月初旬に収穫したシャルドネをプレス後、ステンレスタンクで7ヶ月発酵・熟成し、4月に瓶詰めしました。やや憂いを帯びたクリーム色、バナナやパイナップル のアロマが拡がります。滑らかでピュアな口あたり、フルーティーで甘さと酸味のバランスが整い、瑞々しさと旨味が相まったエッセンスがじわりとアフターの隅々まで沁み渡ります。
ヴァンサン・トリコ 〜インポーター情報より〜
Domaine Peyra、Pierre Beauger氏らの出現によって見直されてきたAuvergne地方。
シラクの生まれ故郷、フランスの丁度真ん中に位置するクレモンフェラーの南に広がり、昔はブドウ畑が沢山広がっておりましたが、ワイン造りをやめる醸造家が多い地方なのでした。何故ならフランスではまだまだワインに対する考え方が保守的で、御存知この地のワインはどんなに頑張ってもINAOの法規上、VDQS以上にはなれませんでした。けれどもこの地の可能性を求めてやってきた、新しい造り主はそんなの関係ないさ!と言ってのけ、Table Wineに落としてまで、自分のワイン造りを始め、今密かなブームと注目を浴び始めております。
ヴァンサン・トリコは1972年生まれの若き醸造家。南仏でワインを11年造っておりましたが、いよいよ独立の時期が到来、しかし選んだ地は奥様の実家の近くオーヴェルニュ地方でした。何とまー奇特な方でしょう。しかしそれは彼にとってChance到来の選択です。この地で長い間(1971年~)無農薬で畑を守っていた、Claude Prugnard氏の所でお手伝いをし、彼もそろそろ年齢的理由で引退を決心。彼の子供がワイン造りに興味はなく、残念ながら畑を手放なさなければならなくなりました。しかし最後に彼のワイン造りを手伝ったヴァンサンの情熱に惚れ、彼に畑とシェ(醸造所)を譲りました。2000 ~ 2002年は金銭的理由で借りておりましたが、2003年に購入、名実ともにオーナーとなり自分のワインを造り始めました。
畑は全部で4.6ha、内訳は3.3haのGamay、0.7haのChardonnay、そして何と0.6haのPinot Noirなのであります。昔この地では沢山のPinot Noirが植わっておりましたが、近くのBourgogneの関係で泣く泣くブドウの木を抜かなくてはならないほど、経済的ダメージを受けたこの地で、頑なに守られてきたPinot Noir。私だって喉から手が出るほど欲しい畑です。彼も同じ意見で、これからもっとPinot Noirを植えていきたい!と夢を語っておりました。
どうして大変なBIOを選んだのですか?との問いに自然が大好きだからと...。
皆BIOの実践者は同じような答えが返ってきます。意地悪な私は「女性は都会が好きだけど奥様の反対はなかったですか?」との問いに、彼女のお父様もボージョレでネゴシアンをしていたから、田舎暮しやワインへの理解は大丈夫です。と仲の良い御夫婦です。醸造的には実は辛口の私はまだまだ納得してませんが、将来性あふれる醸造家、彼の今後の活躍に期待したいと思います。
お一人様一本でお願いいたします。
未成年者の飲酒は法律で禁止されています。